詩をうたう者たちは 森の闇から湖の底から 懐かしいものを連れてくる。 それは目の前にある無限だ。 だがある日、宇宙から 火の玉がいくつも落ちて 焼き焦げ裂けて世界は終わる。 無限なる宇宙の無限なる時に繰り返す形たち終わりなきは終わり 詩をうたうも…

市場で売れぬもの――。 それは空気。それは水。それは母。老犬。 市場で売れぬのは、当たり前。 吾輩が諸君に渡さんとするこのぷれぜんとも、外に出しても一銭にもならない。 どこかで売って居酒屋に繰り出しても、次の日には同じ日々の繰り返しである。 それ…

どこに行くのだ。 星を見に。 どこに行くのだ。 星座盤。 どこに行くのだ。 マッチ擦り。 どこに行くのだ。 夜の闇。 どこに行くのだ。 星など見えぬ。 どこに行くのだ。 星など見えぬ。 東京は、夜が殺された永遠の昼の戦場でした。 そこはごみためだった。…

いかなるスタイルも独自のものではありえない。 ならば、独自のスタイルを探すことをやめて、すでにあるスタイルに身を任せればよい。 と、私も思う。 古きものにはもう飽き飽きした。 というわけではない。 だが危機が来ている。 人類の危機だ。 文明が滅び…

Madame Rélgale まだむ・れるがる 足 がちぎれる 手 がもげる 口 がふさがる 目 がぐれる はぐれてぐれた じゅうしちの おとことあった さんじゅうご まだむ・れるがる Madame Rélgale

不様な犬よ なぜ生きる 頭が割れて 脳みそが 見えても動く ゆっくりと 半分割れた 脳の殻 生きているだけ 死なぬだけ 死を待つ人よ 人間よ 死ねば担架で そこのドア 生きれば杖で ここのドア なすすべもなき 偽善者に 担架を担ぐ 任務課せられ

空白の世界に 新しい世界を描く 空白の世界に 新しい世界を描く そのためには 無償で働かなければならない そのためには 無償で働かなければならない 運が良いだけなのだ 運が良いだけなのだ 実現したい未来 実現したい未来 それを合言葉に、過去の生産関係…

北京に、いた。言葉、が、出てこない。 そこに、広がっていたのは、無限だった。 天安門広場のことである。 広場は、人間の集まる場所である。 人間が集まるところに話し合いができれば、 それは民主主義である。 民主主義のこの場所で、何もしゃべることが…

言論の自由言論の自由吊り革にすがり寝るあなたのすぐに殴る暴力的なあなたの遅刻して廊下いそぐあなたの言論の自由言論の自由何年前だったけな、なんとかって人が法務大臣だった時ね、死刑が執行されなかった。死刑執行には大臣のサインが必要なんだね。で…

複製と無限の新たな世界 平等と透明性の幻想 画面を越えたファンタジー 私とは何だ。 私は消えた。 私はただの言葉にすぎない。 私はただの言葉にすぎない、そんな状況を打開するのは、人間だ。 人間との関係である――とあなたはいうだろう。 だが人間とはい…

国家が戦争という本来の姿を取り戻そうとしている。 国家を捨象せよ。 国家の捨象を平和の礎にせんとした、先人の祈りを殺すな！ 戦争によって亡くなった人々を黒服で追悼する。 あなたの思いを私は間違っているとは思わない。 しかし戦争は、一部の栄光を除…

タハルジム、ディヘルハビー、イヤオフティ、シュックランワクターフォウカサタハ。ラミヨンブル、ヒーナハー。モッシーナー、パイーバ。ハッタタカラワーハナ。イヤービンティ、マハルジーナン。ミンハッディルアーン、アンタタナー。ユーラークイ、マファ…

凡庸なる日本人を睥睨し、日本人に形を与えた天皇よ。 近代日本人に原点を与えた天皇よ。 ありがとう。 我々はやっと、あなたと同じように世界に向き合うことができるようになった。 あなたを神と崇め、あなたを敬遠し、あなたを忘れていたあなたの子どもた…

打破する。 D・A・H・A。打ち破るんだ。 壁がある。 それを超える。 何があるか、すべてがある。 打破する、ダハ。 ダハッダーハダーッハダハ。 ダハッダハーダーッハダハ。

革命は終わったんだ。 5月の風はもう過ぎた。 遠い国で戦争をするろくでもない旧世代の人々の、 金儲けと見栄と権力と 私たちの無垢の青春は、すでに過去のものとなった。 現在の我々の状況とは何か。 それを捉えることなしには、5月革命は確実に、消費され…

世界は戦争を秘めている。 貧困を路上生活者を監獄を死刑を秘めている。 明日に希望を持つために死刑に反対しよう！ 世界は科学を秘めている。 さまざまな原子によって構成される世界を、化学物質の特性を。 万有引力の法則を発見したのは誰だ！ 世界は個別…

だがこれだけは言わせてほしい。 これはただのレトロ趣味ではない。 夕陽に目をこらそうとする乾いたまばたきではない。 革命、それは融合である。 革命は、我々のものではない！ 「我々」はない。 なぜなら、我々が存在しないからである。 我々が存在しない…

1968年のレヴォリュシオンをその光において見出し、その勢いを用いて“見切り発車”し、革命一般の特性としてまず融合性（「我等」「彼等」の消失）と覚醒（「彼等」の出現、「我等」の誕生）とを看破した本ブログであるが、 正直、私は5月革命についてあやふ…

日本では、中学校などで 「英語では“We Japanese” という表現は使ってはいけませんよ、No Good！」 などと習う。その心はと言えば、 「ほかの国の人に向かって、『私達はどう』というのは、『あなたは違うけど』の裏返しになってしまうから」ということであ…

自由、平等、平和。 そんな言葉がまるで光のように現れ、多くの人を惑わす時がある。 革命には光がある。 1968年の5月革命について調べたいと思ったのは、 そんな光への憧憬であり、回顧であり、反省であり、希望の現れである。 とは言え、私は、フランス学…